アネモネでは長年にわたり、WiXとワードプレスでホームページを制作、運用をしています。
その経験からホームページ制作において重要な10個の項目をWiXとワードプレスで比較してみました。
目次
ホームページ制作において重要な10項目の比較
比較項目 | WiX | ワードプレス | |
1 | デザイン | 〇 | △ |
2 | 更新性 | △ | △ |
3 | お問い合わせ機能 | 〇 | △ |
4 | セキュリティ | 〇 | △ |
5 | SEO | △ | 〇 |
6 | グーグルアナリティクス | △ | 〇 |
7 | サポート | 〇 | △ |
8 | 引越し | × | 〇 |
9 | コスト | 〇 | × |
結論
どちらが良いという事でもなく、制作するホームページの仕様や目的に応じて使い分ける方が良いと考えます。アネモネでもページボリュームが少なくデザイン性重視の会社案内やサービス案内はWiXで制作しており、SEO目的の当サイトはワードプレスで制作しています。
・デザイン性が高く、30ページ程度までの小規模なホームページを制作
⇒WiX
WiXはデザインやレイアウト調整の操作が簡単で、ホームページに必要な機能がひととり揃っているため、大規模なホームページを制作しないのであれば、WiXがお勧めです。
基本プランでお問い合わせや予約などの機能も利用が可能で、さらにあらかじめ無料で利用可能な写真や動画素材も用意してくれています。(あまり良い素材はありませんが。)
特に海外向けのホームページは近年、個人情報保護法が厳しくなってきており、EUのGDPRなど各国の法律に合わせた対応が必要なりますが、なんと基本プランに対応機能が備わっており非常に楽です。
ちなみにこの対応機能を独自で用意するのかなり難しく現実的ではありません。
ちなみに、大規模なホームページでも制作自体は可能です。
ヘッダー、フッダー以外のテンプレート設定ができない、階層構想が持てないなどの理由から、大規模はあまり向いていないと判断しました。
また、SEOは△にした理由は、ページ表示スピードがWiXはASPのため、自由に改善できないためです。しかしながら、弊社で運用しているWiXで制作したホームページでも上位表示できており、SEOに弱いわけではありません。
あくまでも自由にサーバスペックを上げれたり、プログラムの軽量化カスタマイズができるワードプレスに対して、△と評価しただけになります。
・大規模なホームページ制作や本格的なSEOを目指したい
⇒ワードプレス
それでは各項目の比較結果を解説していきます。
1、デザイン
WiXはまるでパワーポイント上でデザインするような感じで自由にデザインが可能です。
対して、ワードプレスは選択したテーマ(テンプレート)に依存し、独自のデザインをするためには、CSSなどを調整する必要があり、知識がないとかなり難しいです。
WiXでは以下のような感じで自由なレイアウトでデザイン可能です。
2、更新性
WiXでの新規ページ制作や更新は直感的な操作で、さらに編集画面がプレビューと同じため、わかりやすいです。ただし、テンプレート機能がなく、同じレイアウトのページを量産するのは、かなり調整が面倒です。同じテンプレートのページを複製して、新規ページを制作するのですが、文字の長さなどの違いでレイアウトが崩れてしまい、調整が必要になってしまいます。
アネモネでは余白サイズや配置の位置のルールを策定したり、スペースのパーツを利用して、レイアウトの統一を図っていますが、同じレイアウトのページを大量に作るときはやはり面倒です。
一応、WiXにもブログ機能はあり、ここでの更新操作はワードで写真付きの文章を作成するくらい簡単なのですが、ブログは基本、デザインをカスタマイズできません。
ワードプレスは既存テンプレートで記事を作成していくのはWiXのブログ機能と同じで簡単ですが、デザインやレイアウト更新はかなり難易度が高いです。
3、お問い合わせ機能
WiXにはお問い合わせフォームの機能が備わっており、簡単にフォームを追加することが可能です。
また、お問い合わせフォームはセキュリティのアップデートが大変ですが、それをWiX側で管理してくれるも利点です。ただし、基本プランはサンクスメールなどの配信は少しタイムラグがあります。
ワードプレスもプラグインでお問い合わせフォームを簡単に追加が可能です。ただし、セキュリティは自分で管理する必要があり、あまりお勧めしません。
お問い合わせフォームのみASPを利用される方が良いと考えます。
4、セキュリティ
Wixはクラウド型サービスのため、特別な対応は必要ありません。
ワードプレスは自分で設定、管理する必要があり、かなり難しいです。
5、SEO
WiXには基本的なSEO機能があり、どういった対策をするのかは自分で考える必要はありますが、作業自体は簡単にできます。
ただ、先述の通りブログ機能を使わずにページボリュームを増やすのが面倒で、主観になりますが、少しページ表示が遅いため、本格的なSEOには不向きであると考えます。
しかしながら、弊社で運用しているWiXで制作したホームページは上位表示できており、そこまでの問題ではないと考えます。
ちなみにページボリューム=SEOに有利ではないと考えますが、ページが増えれば、それだけ幅広いキーワードに対応できるチャンスが増える事になります。
これはまた、機会があれば執筆させていただきます。
ワードプレスはプラグインを追加すれば、基本的なSEOは容易に実施できます。
また、ページ表示速度も回線の強いサーバと契約すれば良いため、いくらでも改善が可能です。
ただ、今後、5G等によって、ページ表示速度はあまり問題にならないかもしれません。
6、グーグルアナリティクス
グーグルアナリティクスの導入はWiX、ワードプレス共に簡単です。
また、WiXはグーグルタグマネージャー(GTM)に対応していますが、グーグルタグマネージャー上でグーグルアナリティクスのタグを配信すると入口ページ以外は計測しない不具合を確認しています。
グーグルタグマネージャーを利用できないため、クロスドメインやクリック数取得などのカスタマイズをする場合、WiXはかなり面倒です。
ちなみにサーチコンソールは問題なく利用できます。
7、サポート
WiXのサポートはサポートサイトでの検索と質問投稿が中心になりますが、内容がかなり充実しているの大体は解決できるかと考えます。また、電話サポートも可能で、私が電話した時はかなり丁寧で親切でした。
ワードプレスは基本サポートはなく、自分でググッて調べて解決するのが中心になります。
8、引越し
WiXから他のサービスなどへ引っ越す場合、ページのエクスポートはできないため、コピペしていく必要があります。
ワードプレスはページ内容のエクスポートが可能で、データ整形は必要ですが、WiXよりも引越しは楽です。
9、コスト
WiXの利用料金は月数千円程度です。
ワードプレスのプログラム自体はオープンソースのため費用は無料ですが、サーバ費用はかかります。
制作を外注する場合、さらに制作費用はかかりますが、ワードプレス構築を外注するよりかは安いと考えます。
あとがき
WiXでホームページを制作する場合でも、お問い合わせ獲得などのビジネス目的に合わせた美しいホームページを制作するためにはそれなりの経験や知識、時間はやはり必要になります。
アネモネではWebコンサルの経験とSOHOならでは柔軟な対応で、御社のビジネス目的達成を最優先においたホームページ制作を手掛けています。是非、一度、わたしたちにご相談くださいませ。