Webマーケティングの定義

2021年3月10日

どこまでのどういった内容を指してWebマーケティングというか?
これは人によって異なるのではないかと思います。

例えばWebマーケティングはWebサイト上で何かしらのいい感じの最適化をすることであり、ネット広告やソーシャルは含まないという認識の人もいれば、含むという認識の方もいると思います。
どちらの認識が間違えているというわけではなく、複数人でWebマーケティングを推進していく際にこういった認識のずれが進行を阻害する場合があります。

例えばAさんはWebマーケティングをWebサイト内の最適化であると考えており、Bさんは集客も含んだWebサイトの最適化であると考えていたとします。
当然、この二人の施策の優先順位は異なってきて、Aさんはトップのデザインを一番に考えているが、BさんはSEOを一番に考えているため、意思疎通が難しくなる。
Aさんのデザイン施策に合わせてトップからテキストを極力、排除してビジュアルや動画で表現。
しかしながら、BさんのSEO施策に合わせて、トップに見出し(h2タグ)だけは設置。
結果、お互いに忖度してしまい、どちらの施策も少しずつ実施して、結果、中途半端な施策になってしまうというようなことは皆さまもご経験されているのではないでしょうか?

こういった認識のずれはWebマーケテイングの捉え方の違いだけではないと考えますし、企画書や要件定義書などである程度の認識違いは埋まるとは考えますが、Webマーケティングはいわば、プロジェクトの基点となる大枠の範囲かと考えますので、プロジェクトメンバーで意識統一しておく方が良いと考えます。

今回はアネモネのWebマーケティングの定義となぜ、その範囲にするのかを解説させていただきます。
皆さんのWebマーケティングの定義の再考になれば幸いです。


そもそも、マーケティングとは?

そもそも、マーケティングとはどういったことを指しているのかを解説します。
マーケティングは顧客が求める価値、もしくは、顧客の想像を超える価値や利便性を備えた商品やサービスを開発し、それをより多くの顧客に効率よく届ける一連のプロセスを指します。
教科書によって、表現は異なるものの、おおよそは同じ意味合いのはずです。

ちなみに顧客の想像を超える価値や利便性というのは、アネモネの解釈です。
リンゴの会社が起こしたスマホのイノベーションを見てて、顧客の求める価値を満たすことも大切ですが、満たされた昨今の時代は顧客の想像を超える価値や利便性を提供できる商品やサービス作りが重要ではないかと考えます。
商品やサービスはソーシャルでユーザーに評価される時代のため、感動を与えるくらいの心意気で商品やサービス開発をせねばと考えております。簡単ではありませんが。

アネモネのWebマーケティングの定義

一般的なWebマーケティングの定義は細かな違いはあるにせよ、Webサイトを中心にした、もしくは介した最適化かと考えますが、アネモネではWebマーケティングをインターネット上でのお問い合わせやブランディング、購入などのユーザーとのコミュニケーションの最適化と定義しています。
Webサイトを中心に考えるとユーザーに何が何でもWebサイトへの訪問を促す必要がありますが、Webマーケティングはユーザーが自発的に行動して、はじめて成立するマーケティングです。
つまりはユーザー心理や行動に沿って最適化しないとWebマーケティングの成功はありえないと言えます。
そのため、かならずしもWebサイトを中心に考える、もしくは介する必要はないと考えます。
例えば、わざわざWebサイトに連れてこなくても、LINEやYoutube内で完結した方が良い場合もりますし、ECではほとんどの商材が初回購入では赤字になるため、昨今、構造的にあらかじめ最適化されているASPで制作することが多いECの最適化よりも、いかにリピートしてもらうかのストーリーの方が重要であったりします。
Webサイトを中心に考えたWebマーケティングの定義でも、結果、実施する施策は一緒になるかもしれませんが、インターネット上でのユーザーとのコミュニケーションの最適化と定義する方がよりWebマーケティングの成功に近づけるのではないでしょうか。

デジタルマーケティングとの違いは?

では、インターネット上でのユーザーとのコミュニケーションの最適化というと、デジタルマーケティングの範囲との境界が曖昧になるように思われるかもしれませんが、デジタルマーケティングは一般的にデジタルを利用した生産管理や業務効率化なども含まれてくると考えます。
アネモネのWebマーケティングは、販売促進やブランディングのためのユーザーとのコミュニケーション以外のデジタル化による最適化は含まないになります。

デジタルマーケティングとWebマーケティングとの違い

より広範囲のデジタルマーケテイングから考えた方が良いのでは?

しかしながら、Webマーケティングを推進する上で、全体効率を考えた場合、デジタルマーケングの観点からスタートさせた方が良いのではないか?という疑問があります。
たしかにWebマーケティングより広範囲なデジタルマーケティングの最適化をはじめからぼんやりと想定しておくことは良いと考えますが、インターネット上でのユーザーとのコミュニケーションの最適化=Webマーケテイングが成功し、お客さんが増えない限り、業務効率などは必要がなく、また、どれくらいの規模でおこなう必要があるのかもわかりません。そのため、検討した時間は無駄になる可能性があり、また、範囲も広すぎるため、まずはインターネット上でのユーザーとのコミュニケーションの最適化に重点をおき、ある程度、結果が出てきた際にデジタルマーケティングにまで範囲を広げれば良いと考えます。
ただし、既存の業務をデジタル化することにより、顧客や従業員の満足度の改善、時間やコストの削減を行える可能性はあるため、それはWebマーケティングのプロジェクトとは別軸で考えた方が良いです。

Webマーケティングはただのコードネーム

アネモネのWebマーケティングの定義が絶対に正しいとは思いませんが、重要なのは、目的の達成です。
Webマーケティングは10年前よりも力を入れている企業も増えたため、競合も多くなっており、かつ、ユーザーの行動も複雑化してきているため、難しくなってきていると感じます。そんな状況の中、目的を達成するためには余計な条件はつけず、プロジェクトに合わせた必要な範囲を柔軟に定義すれば良いと考えます。
さらにはこの曖昧な用語を無理に使う必要もないと思います。
アネモネでもセールス上、わかりやすいので、Webマーケティングという言い回しは利用していますが、要はインターネットで何らかの成果を上げるために必要なアイデアを箇条書きで並べ、その中から実現の可能性が高く、効果の高そうなアイデアから順番に実施していくだけのことです。
そして、その活動をWebマーケティングと呼ぶかどうかだと考えます。
つまりはコードネーム(合言葉)みたいなものだと思います(笑


あとがき

アネモネでは、Webマーケティング戦略の策定から実施、効果検証、改善の一連の流れのWebコンサルが可能です。また、広告、SEOなどの集客施策、Webサイト制作などもオールインワンで対応することもできます。
是非、お気軽にご相談ください。

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